幼い頃の嘘が現実になった日①

海外移住

私には年の離れた妹がいた。小学生だった私は妹を寝かしつける様に頼まれることが多く、当時の私はそれが嫌だった。テレビを見たいし、もっと遊びたい。全く眠くないのに妹が寝るまで付き合わないといけない。

ある日、妹に意地悪心が働いて、こんな事を言い出した。

”あぁ~今日で○○(妹)とこうして寝るのも最後なんだよね~”

もちろん妹は”なんで???”と聞いた。私は言った。

”実はお姉ちゃん、明日からアメリカに行くことになったんだ。だからこうして○○ちゃんともう一緒に寝れないんだ”

口からの出任せで、小学校の私が一人で明日からアメリカに行くなんてありえない。しばらくすると妹は頭まで布団をかぶって出てこなくなった。のぞく中で泣いていた。私はこれを何度か繰り返したがその度に妹は泣いてくれた。悪い姉である。

そして、月日が経ち、お互い社会人として日本で働いていた。日々忙しく、またその頃、私は会社での人間関係で悩みストレスでどんどん痩せるようになっていた。ある日、中学からの友達に会ったら、カナダにワーホリに行った話をしてくれた。漠然と海外に行ってみたいと思っていた私はこれだ!と思った。そして、これが海外に出る最後のチャンスかもと。

つづく。。。

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